乳首! 至宝!! ごちそうさまでした!!

道満のクールで的確なツッコミは好きだけども、やっぱり一番のセールスポイントはこの謎の勢いだと思うな。勢いだけで強引に笑わせに来るネタは好きです。勢いって大事だよね。微妙に最近ホットミルクのクオリティが戻ってきている感じで素敵です。読者投稿ページの1ページのしょうもない漫画、誰が何のために連載しているか1ミリもわからないのですが、微妙に待ち望んでいたりします。あの謎のテンションは維持できるだけで凄いと思う。あいつ絶対只者じゃねえな。
仕事がちょっと暇になったので、ちくちくと積んでた本を読んでました。上田早夕里「華竜の宮」とか。面白かったんだけどなー。現代風の「世界沈没」って感じで、陸の民と海の民の軋轢、獣舟の謎、崩壊後の世界情勢等、こうかなり興味を引く設定が詰まってたんですが、なんか上手いこと生かせないままで終わっちゃったなーという気分です。面白かったんだけどね。差別感情に関することとか、基本的に官僚は生ゴミとか、そういうところにページを割くよりは、別のSF的におおって感じる部分をやってくれたらなあ、などと感じてしまいました。あとツキソメ。あれで終わらせるのはあまりにももったいないな。設定は凄く魅力的なんですけどね。でもそれも世界沈没っぽくていいのかもしれないけどさ。あと「新世界より」も楽しかった。んだけど、読み終えて3日くらいしたら内容をあんまり覚えてないことに驚いた。相当にわくわくしたんだけどな。やっぱりアクションというか、ギミックの部分が長かったのが冗長だったんだと思います。ラストバトルはある程度結果が見えていただけにちょっと間延びだったなー。世界観は大好きなんだけど、でも明かされたのが早すぎたような気もします。うーんどうだろう。設定は消化したけどキャラは消化できたのかな。真梨亜と主人公の関係は百合的に最高だったぜよ。もっそいさらっとしてたけどね。真梨亜の薄さはなんだったんだろうか。いや、かなり楽しめたのは事実なんだけどね。
上橋菜穂子「狐笛のかなた」は素晴らしかったです。視点がくるくると変わって、読みづらい場面も多かったのですが、それでもさすがは上橋さん。ラストまで一気に読ませてくれました。もう鉄板だぜよ。ラストも良かったんだけど、でもなんか煮え切らない部分はあります。そりゃ人間やめちゃったらいろんなもの忘れられると思うけど、やっぱり人間は人間として、こう人間が生きる世界で苦しみつつもこう、こう……。バルサもエリンも好きなだけに、沙夜の幸福は胸にちくりと刺さるものがあります。いいんだけどさ。しかしこの人の話は、本当に適当な善人も悪人もなくていいな。ラストも単純に終わらないので、最後までどきどきするし、終わったあともファーってなるので素敵です。
あと「NO.6」完結!! なんてあっさりした最終巻なんだ、とため息が出ましたが、そもそも1巻も凄まじくさらっとしてたので、まあこれが本来のあれだよなと逆に納得しました。つーか紫苑はどんだけネズミ好きなんだ。もうなんか、それに尽きるよね。あさのイズムというか、こう1対1で俺を受け入れてみろこの野郎って言い合ってる感じがすべてみたいな。もっと「ありふれた風景画」みたいなの描いてほしいけどあんまり趣味じゃないんだろうな。しかしNO.6も途中の引き伸ばしはなんだったんだろう。あれがねえ。めっちゃテンポよかったのになあ。あとイヌカシのヒロインぷりはすげえ。どんだけだイヌカシ。あんだけ引っ張った沙布がまさかのエアーっぷりを見せてくれた中で、ぶれないイヌカシは偉大でした。超可愛い。まあ多分ヒロインは紫苑なんだけど。ラストまでやらかしてくれたしね……。あれアニメでやったら凄いよな。まだ1秒も見てないけど、ともかくちらちら見てみようと想います。あの3巻ラストをきっちりやってくれたら興奮して鼻血出すぜ。あれ女×女でやってくれないかなーあさの先生。
あと児島襄先生の「日中戦争」も読んだ。やる夫的なそれで誰かやってくれないかな……。こう気楽に。つーか惑星のさみだれの最終巻が見つからなくて半泣きですよ。もう一冊買うのもなあ。微妙です。つーか今年はほんとに微妙なんだよなー。なんとかなんないだろうか。とにかくホットミルク読もう。失楽天での草津てるにょは本気でブン殴りたくなったけど。中学生でも勃起しないネタだったぜファック。いやファックできないんだけどさ。