題名雑感

 さて、すずめの戸締りである。ただ、内容については語ることはない。語りたいのは、コスプレAVのタイトルである。
「君の名は」→「君の縄」、「天気の子」→「名器の子」など、有名なアニメはエロ実写映像化(→AV化)される。そしてその際、タイトルの一部は変更されるものである。今回、上映中の映画「すずめの戸締り」がどのようなタイトルになるかを、ここで考察する次第である。
 ともあれ、実はそこまで難易度が高いというわけではない。古くは「タイタニック」→「パイパニック」や「ジョーズ」→「床ジョーズ」あたりで有名なように、たいていの場合、タイトルの一部を変え、そこにエロワードをぶっこむ、というのが常道だからである。そして本作であれば、きっちりと「締り」というエロワードが存在しているのだ。シンプルに行くのであれば「すずめの締り」である。案外悪くない。しかしやはり、AV的ないい意味での下品さが不足している気がする。なにせ女性器やオナホールが締まるのは当たり前のことだからだ。これだけではつまらない。セールス面にも不満があるだろう。なので、ここは元々のタイトルを生かしたうえで、少し風俗的な響きを入れることを提案したい。すなわち「すずめのド締り」である。前者よりもはるかに奥行きがあることをご確認頂けただろうか。女性器的に。まあそれはいいとして、ドを入れることでヒロインの締り半端ないことを示し、またAVの内容としても、各地を回ってセックスをするという流れを作っているのである。美しいことこの上ない。
 というわけで「すずめのド締り」で決まりかというと、そう簡単なものではない。コスプレAVには、天気の子のヒナさん→ミナさんや、古くはFaithの「セイバー」→「セイファー」などに代表されるように、各登場人物を変更するという決まりがあるからだ。つまりすずめをそのまま使うのはモロだからまずいのである。
「すずめ」を違和感のないように一文字くらい変える。考えてみると難しい。例えば「つばめ」とか「カラス」では全然駄目である。とはいえ鬼滅の「しのぶ」→「しのび」のように一文字変えるパターンか、クロナドの「ナギサ」→「サナギ」のように文字入れ替えパターンかは完全に製作者の匙加減だからである。これは困った。しばらく悩んでみたが、ふと気づいた。「すすめ」でいけるのではないだろうか。一見するとそのままにも見えるさりげない変化、かつ男優の活舌によってはそのまますずめに聞こえなくもない文字列。考えれば考えるほど完璧である。まあ、そんなことを書いて、実際は「スルメ」とか「つくね」になるかもしれないが。つくねはないか。「むすめ」とかはありそうかな。まあともあれ、決め手はなにもない。これでいいのだ。

 というわけで映画「すずめの戸締り」のAVタイトルは「すすめのド締り」になると考える次第である。以上。