ポケットの中の戦争

 いやー凄いですねこれも。作られたの89年か……。見事でした。バーニィがとてもいいキャラで、それが話のいい部分のメインを形成していることは確実なのですが、サブも十二分にいい味を出していて素敵でした。あのウイスキーをMSに備えてる人の「滅び行くもののために」ってセリフと、それを受けての隊長のあの笑みは反則レベルに見事でした。瞠目しましたね。バーニィに死ぬなよ、って言う彼とか。クリスとバーニィがいい感じになって満足げにしてるクリスの両親とか。いいよなーやっぱ。あの隊長とか、その友達のバーマスターとかはもはや説明不要だもんなあ。種に最もなかった演出ですね。とはいえやはりマキシマムなのはバーニィ。ミンチよりひでえや、は確かに名言でした。内臓に効いたので。あの瞬間は俺もアル少年と同じような表情してたと思います。バーニィの、子供相手にちょっと背伸びしてみたり、クリス相手にどきどきしてる様はほんとこう、ああ青年っぽくていいなあと胸を打つものだっただけに、最後の展開が切なかったです。なんだろうなあ。上手いこと言葉にできないなあ。うーん。
 でもよかった。頻繁に見たくなる類のものではないですが、これは確かに名作だったと思います。近いうちに無印か0083は見ておきたいところ。ていうかSEEDに慣れきってたようで、銃撃戦とかMS戦闘のバルカンとか、ちゃんと当たってちゃんとダメージが行くのに妙に感心してしまいました。アスランは短銃一本で暗殺者数人撃退するし、ストライクフリーダムなんて被弾数ゼロだからなあ。うん、ちょっと泣きたくなった。昔のを見るにつけて、種が嫌われる原因を魂で実感してしまいます。でもいいのさ。俺が愛してるからいいのさ。
 次は甲殻機動隊かなあ。灰羽、ポケットと最近は良アニメを見ることが出来て満足です。