漫画

 アルコールを癒すために少女漫画とか結構読んでみてました。でも花より男子はなんか普通だったな……。悪くはないんだけどね。ホスト部の方が面白かったかもしれない、というかホスト部の方が後には違いないんだろうけどさ。ドラマをちらっと見て、あの松本潤の勘違いファッションとか、ヒロインになんかあったときの勘違いダッシュとか、勘違いの喧嘩とかそういうのにちょっとキュン、と来たんですが、でもあんまりそういうことはなかったですね。いやいいんだけどさ。いいんだけどね。でもなにかこう、面白くなくはないんだけどな、というのが残ってしまう漫画だったなーと思います。
 そして中学のときに好きだった「ZERO」(やまざき貴子のやつね)を10年越しくらいに完読。なんか面白かった、というか懐かしかったかな。でも普通に面白かったなー。結構ガンガン人死んでいくし、しかも死んで欲しくない人から。ていうかザットのナイスガイさには惚れそうになったよ。ヤツはよかった。ああいうのはなぜか大男の役目なんだよな、ショーター・ウォンとかクロコダイン的な。バツもよかったよ。つーかもっと絵柄濃くしたら少年サンデーあたりで全20巻くらいで結構人気が出たんじゃないかという気がします。あーでもあのセックス&バイオレンスはやっぱチャンピオンか……? どうだろ。ゲオとバツなんかは少女漫画なのがもったいないくらいのナイスコンビだしなあ。まあでも、適度に中2病イズムが刺激されて、しかも結構面白いナイスな漫画だと思います。
 それと竹宮恵子のイズァローン伝説。これは見事でした。でも地球へ、でもそうでしたけど、なんか竹宮漫画はラストで語りたい言葉全部持ってかれるんだよなー。こうぐっときてがっと行くんですよ。その感覚が素敵。語りづらいけど。すげー面白かったし、一人一人の人間らしさ、というかくそっこっちの思い通りに動かねえな畜生みたいな気分にさせてくれるキャラクターも見事で、最後であー食った満足になる、ってのはほんとに素敵だと思います。俺はでも、だいたいティオキア側よりはルキシュを凄く応援してたました。ああいう奴が大好きです。フレイヤもなー。最終巻でもうようやく、ようやく、ようやく……。あそこでぐっときました。つーかねえ、つーか、アスナベルもいい奴なんですが、つーかあの3人は2巻からずっと、ほんとに、いやーでもよかった。ルキシュとフレイヤは心に刻み込めるナイスキャラでした。フレイヤみたいなキャラを少女漫画でみることができる、というのは幸せなことだと思います。ライトノベルでもこのくらいやってほしい気がしますが、まあニーズが違うかニーズが。いやでも魔王だしね。こういうの見たいし、また書きたいなと思える一品でした。
 あと無性にFateやりたくなったなー。セイバー編だけね。あの人ちょっと孤独すぎたからなー。シロウはあんなだし。アーチャー編の最後のセリフも凛じゃなくてセイバーに言ってあげるべきだったよね、きっと。まあいいんだけど。いつの時代も農民や庶民は現実なんて見ないし、救世主とやらの甘い語りに今日も明日もなく乗せられてしまうものなので、だからこそ現実の道を歩もうとする王や側近や官僚とかの孤独さには胸を切なくさせられます。ルキシュにはフレイヤアスナベルがいたからなんとかなったけど、セイバーはねえ。そういう視点でFateSS誰か書いてくれないかなーと思ってるんだけどやっぱないんだろうか。円卓の騎士あたりで。いいと思うんだけどね。