2015年の冬休み

やー、2015年も終わっちゃいますね。今年もいろんなことがあったなあ。とはいえ、忘年会で2015年を思い出すビンゴ的なゲームをやったときに、特に何も思い出せなくて焦ったんですけどね。マジかよ。割と皆そんな感じでした。なんか色々あった気はするんですけどね。徐々に思い出していけたらと思います。
年末にかけて微妙に劇場に足を運んでました。割と「RWBY」は当たりでしたね。アメリカ発ジャパン系ヒロインSF学園アクションですよ。話とかはとにかく置いておいて、何がいいかってアクションですよ。跳ね回って飛び回ってギミックたっぷりの武器がドカーンてなってRPGお馴染みの敵魔獣をばさーってやってくれる。大興奮でした。劇場でみてよかったよ。さすがアメリカン、こういうのはツボ掴んでますね。やっぱ武器には謎ギミックだよな。どういう機構でどんな材質なのかさっぱりなのですが、ゲッター線とかそういうのもありそうな世界観なので、安心して見られます。やっぱ可愛い女の子とイカしてるナイスガイが、ギミックたっぷりの武器やなんちゃってカンフーで、ばったばったと敵をなぎ倒していくのは最高ですよ。そこは本当に良かった。でも学園パートがねえ。なんだろう、キャラ造詣はこっちっぽいのに、やってるノリや言葉があっちだから、微妙に噛みあってないと言うか……。いやいいんですけどね。でもこういうアメリカンなノリはちょっと苦手ですかね。なんつーか、めっさガチで喋ってる気がする。日本人てこう、核心には触れないしちょっと意見が対立したら気が弱いほうが黙っちゃうじゃないですか。でも連中相手の内心をエグるようなことまでがんがんいっちゃうというか、文化的にその線引きが違うわけで、おおうって感じになりました。特にワイスとブレイクの差別トーク。あんなんジャパンアニメじゃ絶対になさそうだ。
とはいえかなり楽しめたので、続きも期待しています。シーズン2も日本吹き替えで見たいですね。あのツンデレ姫はばっちりだったな。敵のトレンチ野郎も。ていうかトレーラーの動画は一度は見てほしいね。アイドルのライブよりはこういうアクションをアニメで見たい次第であります。
それと「ハーモニー」も観た。こちらが期待してたMAXのものではなかったのですが、でも良かったと思います。まずやっぱ絵がね。文章で書かれたイメージを、魅力的な絵にすることが一番大事ですからね。特にSFは。ハーモニーはきっちりやってたと思います。あのウォッチミーの感じとか、清潔さよりも不気味さを感じるビルと町並み、プロローグとエピローグのあの文章読み取り機に脳内会議の具合と、ああこれなんやなって素直に実感できました。カッコ良すぎる飛行機もいいしね。ただまあ雑な、というかこちら側でない場所での飲食描写が少なかったのは残念ですが、でもそれは望みすぎですかね。ハーモニーの世界観は、多分これ以上ないってくらい表現されてたと思います。僕は思い切り浸れました。
ただ話が割と複雑というか、どうしても情報量が多くなってしまうので、映画でもキャラがなんかよくわかんないことをペラッペラ喋ってばかりになってしまってたなあと。原作をかっちり読み込んでないと、何が何やらわからなくなってしまうんじゃないかと、なぜかこっちが不安を覚えていました。特にハーモニーに至る流れとか。「人間の意識というのも、環境に適応するために獲得されたアニマル的なもの」って設定が消えてたのも残念ですかね。いやそこはキモではないのは確かなんですが、「人間の意識とは?」みたいな問いかけはスルーされちゃったからなあ。いやほんとキモじゃないんだけど。でも原作好きからするとね。あの1冊を数時間かけて読んで、で部分部分でおおって感じた奴を全部再現ほしいわけですからね。ちょっとハードル上がりすぎだよなという感じではあります。
ミァハも大食らい設定とか削られてて、より人間らしい描写がなくなっていましたが、でも俺は好きです。ていうか凄い味。いい声だなーと思ったけど新しい方なんですかね。ミァハのキャラもあるんだけど、この子が喋ると空気感変わりましたよ。映画の、ちょっと人間性がどこかに行っちゃってる感じにははまってたと思います。だから百合になったのか、百合だからそうなったのかはちょっとわかんないですけども。でもその改変は割と気に入ってるんですよね。トァンの最後のセリフは確かに驚いたんですが、でもそれはそれでいいかと思います。むしろ好きというか。微妙にずれた解釈かもなんですが、こっちのトァンはミァハに忘れて欲しくなかったんじゃないですかね。意識が消えたらお互いがお互いのことを忘れちゃうわけでね。そうなるくらいなら殺してやる的な愛してるだったんじゃないかな。こっちのトァンはそんなテンションでもおかしくないと思うな。だからそれはいい。それはいいんだけど、やっぱラストはコーカサスの山の中で迎えて欲しかったわけなんですよ。あそこは原作でも一番好きな場面です。峻嶺で冷厳な空気の中で、死ぬ間際のミァハとそれを抱えるトァンがいて、ふたりで空と、舞い降りてくるハーモニーを眺めながら終わるわけですよ。くーっ!! 書いてて興奮するくらい好きな場面です。それをあのクオリティの映画でやってくれたら最高だったのになー。なんであそこ削ったんだろう。プロローグとエピローグ全省きでもあの場面はやってほしかった。変な賛美歌とかもいらないしね。世界の終わりは静かに振ってくるものであります。中2と言わば言え。
まあでも、トータルで観たら満足感は高かったです。割と文句はあるのですが、それを踏まえても悪くはなかったと思うんだけどな。少なくとも退屈はしませんでした。RWBYは学園パートは割と暇だったからなあ。それと漫画版。結構好きなえろ漫画家がやってるので、くそっまた有望なエロクリエイターが取られたなとがっくりしてたのですが、読んでみたらこれがいい味。良漫画に仕上がりそうな予感があります。特に今月分は、話の流れが変わる自殺回。いやお見事です。この漫画は完結までおっかけていきたいですね。それで年1回くらい百合同人書いてくれたらディ・モールトいいのですが、それはさすがにね。ハハハ。
あと、攻殻のパンドラは全然駄目でした。くそつまんねえ。主人公がアレですね。ああいうの駄目なんだよな……。今年いくつかアニメ映画は観ましたが、初めてこの声優ひどいなって思った。あんまり気にならないタイプではあるのですが、どうにも合いませんでしたね。それとギャラクシー街道は前評判通り最悪でした。どっちもあれですね。それ観るくらいなら寝てた方が有意義だってそれですね。そんなこんなであります。ていうか久しぶりだとこう、書くテンポ忘れててあれであります。やっぱり継続は力か……。