せめて、希望のかけらを

というわけで特に理由もなくアニメ「閃光のナイトレイド」見てました。いやー、まどかマギカ見た直後ってのもあると思いますけど、ほんっと地味ですねこれは。いや地味でもなくて、よく動くし音楽は文句なしに素敵なのですが、やってることに華がないんだよな。とはいえ、舞台が「昭和初期の上海→満州」ってだけで個人的にはハートにキュンと来るので、まあガッツリと見てみたわけですよ。
つーか前半はごっつい好きです。昭和の上海を舞台にする超能力スパイ活劇は、軍閥のグダグダ感やら国民党と共産党との色々なアレとか日本陸軍の暗躍やらを背景に、様々な過去を蘇がえらせてくれます。って頑張って派手になるように書いたけどやっぱ地味だなこりゃ。でもこのあたりはもっそい楽しくて、あーこれは来たなーと思ってたんですよね。ギャグ回は笑わせてくれつつ、葵と葛のデコボココンビっぷりがイカしてたし、真面目な話はきっちりと時代の情勢を踏まえて描かれてていい感じでした。満州事変以降がなあ。どうだろうなあ。なんで日本の戦争ものってやったら核出てくるんだろう。いやそんなに知らないんですが、まあ核だしたらそれっぽいもんな。ヨーロッパの戦争ネタが最後ナチ絡みになるのと同じようなもんで。でもせっかくこの時代の上海や満州を舞台にするんだから、もっと別の展開があっても良かったと思いますね。結局最後も平和への祈りENDだしね。後半の展開は、この時代でこの設定組んだ意味が全くなくなっちゃったんじゃないかなあ。でも前半で4人組とチャイナ娘好きになっちゃうから見ちゃうんだけど。写真撮るとことか泣きそうだったぜ。キッツイ場面だった……。いい連中なんだよな。4人で大連の夜景見るとことかもかなりグっときたしね。サクライのとっつぁんとか高千穂さんとかもいい味出してたのになあ。なんで核ルート祈りENDを選んでしまったのだろうか。最後溥儀の即位式をテロリストから守りきって新しい時代の幕開けENDとかだったらどうだろう。駄目か。駄目だろうなあ。でもそういうのがあってもいいような気もします。興亜は見果てぬ夢だぜよ。でも日本が作る側だと色々制約があるんだろうなあ。別にあの時代日本が大陸に行こうが行くまいがグッダグダだったと思うけどね、内戦で数千万人死んじゃう土地だし。いやよく知らないけど。ていうかアニメ関係ないけど。
しかし映像と音楽は本当に綺麗だったと思います。上海のデパートや町並みもそうだし、満州新京の感じとか奉天の店とか、凄くよく出来てるなーと感じました。いや詳しくは知らないけど。あと英語中国語日本語入り混じる言葉とか、いい場面のときに流れるBGMもイカしてた。特に日本人の下手な外国語が、当時もこんなだったんだろうなと妙に気に入ってしまいました。まあ雪菜なんて日本語のが不自然なくらいだったしね。それとやっぱり風蘭はいい。あのインチキジャパニーズは銀魂の神楽よりも萌えました。彼女に日本人は嫌いって言われたときは結構ガチでアウチだった。まあいいんだけどさ。
なんかこう、もう一歩上手くいってればすげえアニメになってたような気もするあれだったと思います。結構楽しい試みだったんじゃないかなあ。個人的には、この時代を描くのに必要なのは知識と趣味だと思っているわけですが、これは知識は抜群でしたが趣味はちょっといまいちだったと思います。もっと悪ノリしてもよかったのに。ヒラコーみたいに。あれはあれでアレだけどさ。俺も一度ローゼンメイデンのキャラで妄想したことあるしね。大正から昭和25年くらいまでの満州とか。真紅は共産党で。楽しそうだけどな。俺だけか。
というわけで1週間ほど楽しめました。派手で何も残らないよりはこういうのがいいやね。頑張れアニメノチカラ。そして葵×風蘭×葛の3P同人が全く見つからないので、誰かかいてください。真紅の共産党SSでもいいけど。俺はまどかがほむほむのソウルジェムをマミさんのケツの穴に突っ込んで絶望させる話書くからさ。誰得だよこれ。