世界で一番ピュアな自慰

 平成21年初っ端からこれで行く気分の相沢です、みなさんこんにちは。いやーディシディア買う前に必要かなと思ってFF10を今更、というか竹に借りてから実に3年ぶりにパッケージを開いて、ちょこちょことプレイしていました。いやごめんな竹。ほんとごめん。でも好きだ! それはいいか。ともあれFF10やってたんですが、ていうか先日クリアしたんですが、なんつーか、なんだろう。この、今はこういうのがFFなのかなーみたいな。もう俺の好きだったFFは死んだんだなとか、そういう気分です。つまんない超えて空気だよこれ。FF8のリノアなんてものっそい鬱陶しかったものですが、FF10ユウナは実に空気でした。嫌いになる要素も好きになる要素もない。で、たいていのキャラはそんな感じってのがなあ。シナリオ的に多分わりを食うワッカはさすがにウザくて、はじめはそのあまりに竹に似てるルックスから竹と呼んで親しんでいたのですが、中盤以降そんなこともなく、まあただの生ごみ的な何かになってしまったのですけども。ああいうのも嫌だなあ。
 なんか感情移入できるものが何もなかったですね。ユウナなんかは、自己犠牲なのはわかるけど、それ以外の、ただの面食いでもいいからティーダを好きになった理由とかさ、意外に虫とか好きとか、そういう情報は必要だったんじゃないかなと思います。ルールーのぬいぐるみとか。ユウナをはじめてみたワッカとチャップの反応とか。ほとんどのキャラのそういう情報がFF5バッツ以下なので、僕はかなり遠くから彼らのそれっぽい会話をぼんやり眺めているだけでした。映画なら2時間くらいだからそれでもいんだけど、これ40時間くらいあるからねえ。ラーメン食いながらできるからいいんだけど。でもなあ。FF3のサラ姫ですらもっとキャラあったよなあ。飛空挺の爽快感もなかったし。最後まで、「俺今FFやってるよウヒー!」的なテンションの向上は感じられなかったです。シナリオ重視のFFがこれとはねえ……。徒労だけが残るゲームです、FF10。まだシンフォニアの方が面白かったなと思うあたり、なんか俺も駄目な気もしますけども。でもFF10をプレイって軽い修行だぜ、マジで。
 感想のキレも悪くなるFF10、圧倒的にNOです。でもこれが21世紀のゲームなんだろうなあ。なんだかなあ。