奇跡は起きます! 起こしてみせます!

 輝夜姫は噂にたがわぬ失速ぶりでした。いやそんな悪くはないんだけど……。なんというかそれは違うだろうみたいな……。20巻辺りまでは本当に面白くて、18巻の晶覚醒とかその後の由とか素で燃えたし、それ以外にも無駄に任侠な高力士とか、テンション高すぎるまゆとかの見所は随所にあったんですが、やはり20巻以降はかなり間延びだったなあ。晶と由の魅力がごっつ減少してるんですよ。特に晶。クールに見えて激情家、さらに超重要人物のはずなのに、なんなんだあの薄さは。中盤の「ああこいつならこの逆ハーレムも当然だわな」と無理矢理納得させられるあのオーラはどこに消えてしまったんだろう、と後半はずっと首を傾げていました。あとは碧の解脱。あの解脱が完全にブレーキ。漫画で誰かがああいうこといい始めたらキッツイことになる、と僕は確信しています。
 でもすげえ面白かったんだよなー。少なくとも中盤までの晶は完全に殿堂入りです。少年サンデーあたりでリメイクしないかな。色々とそっちの方が面白くなりそうなのに。