灰羽連盟

 いやー良かった。これは面白かった、というよりは良かった、って言った方がいいですね。特に映像と音楽が好みだったなあ。音楽に関しては100点近くつけてもいいと思ってます。たまにしか曲は入らないけど、それらがすげえ臨場感あって素敵。最終話は映像と音楽に関してはほんとに見事でした。設定とか色々ありましたけど、それらは多分考えるよりは感じるべきものなんでしょうね。そういうのは前半でラッカを、後半でレキを救うための舞台装置でしかない。むしろ大事なのは彼女たちがどう過ごしたか、という部分で、そういう灰羽関連の設定をなぜ、と問うのは空気読めてないという感じすらします。そのあたりで視聴者選ぶんだろうなあこれは。謎が全部解かれないと気がすまない、という人には無理なんでしょうね。俺は逆に奥行きを感じられました。あの話師のジジイも元はレキみたいな灰羽だったのかなあ、とか考えると、自然にゆったりとした気分に浸れます。まあ俺はあの街には住みたくはないんだけどね。それでも、ああいう街が出来上がった理由とかを、とりとめなく考えることは好みだったりします。ハルヒよりこっち見るべきだったんだなー。
 基本的に映像と音楽でもっていかれてたんですが、最高潮は最終話での「目をつぶって」あたりですね。雪に足跡だけが残ってるところで瞠目しました。あれは効いたわ。ズルい。あと地味にオッサン連中がいい味だしてたなと思います。個人的に、井戸からラッカを助けた連中に関してはもうちょっと描写ほしかったなと感じたんですが、それはまあない物ねだりと言うやつでしょうか。あれ以上はできないよなあ。ネムが某妹とは正反対のナイスガイで何よりでした。ヒカリの空気っぷりはいっそ清々しいほどだったけどな。つーか純粋に「ラッカ」と「レキ」って名前の響きが好きでした。すげえ綺麗に聞こえた。こういうネーミングセンスは羨ましいですね。この二人が呼び合ってるだけで、映像と音楽のおかげもあって、かなりいい気分になれました。特にレキは、色々と言いたいこともありますが凄く好きです。ラッカと……、いや言いますまい。
 言いたい、というより語りたいことはまだまだありますが、とりあえずこの辺で。いい空気を体感できた幸福に感謝です。Rainだったかな、あれも見てみようかな。何かの待ち時間で考えることに、2週間は不自由しなくてすみそうです。YA!