なのはA’s

 どうにもあの騎士連中に感情移入しすぎたようです。いやもう1話とかものすげえ興奮したんですけどね。「ブチ破れぇ!」の気迫とともにマジであのなのはバリアぶっ壊したり、最後の「仲間か」「友達だ」でジャーンと終わるとことか、うおいーこれ来てるぜーとめちゃくちゃテンション上がりました。あの辺のハッタリは見事です。あとシグナムVSフェイトはどれもいい感じでしたね。というかデス種でなんでこういうのやんなかったんだろうともやもやしてしまうくらいにナイスだったと思います。砂漠のとかね。地味にセリフ回しもなかなか少年漫画的でよかったんじゃないかな。とまあ騎士連中と旧ガールズのぶつかり合いにワクワクしてしまったため、例の闇の書復活辺りから置いてきぼり食らった感がありました。最終回前半とかコイツそんな重要な奴だっけ的にね。みんなでぼっこんぼっこん必殺技撃つとこも、少年漫画的にはOKなんだけどなんか来なかったなあ。と不完全燃焼気味ですね。
 やっぱりシグナムVSフェイトにしろ、なのはVSヴィータにしろ決着がついてないのがなあ。つーかあの仮面のアホ共は月島さんくらい空気読めてなくてもうね。騎士が涙流して「止まらぬ」と搾り出し、それを「止める」と言い切る主人公チームのバトルに横槍とか、ようやく主人公が悪魔でもいいから、と覚悟完了したところで横槍とかもうマジで殺意ですよ。ていうか真っ向勝負に何度も横槍入れるんじゃないよ……。月島さんめガッデム。この辺やっぱ設定が少女的だなと感じてしまいます。少年漫画なら結構勝ち負けはっきりつける、というか今日の負けを明日の勝ちで克服するのが正道みたいな部分ありますから。結局騎士対主人公連中の一騎打ちで決着ついたのって、一番最初のなのは戦だけだからなあ。それがフラストレーションでしたね。俺の脳内ではあの双子の親父は既に老害認定になされています。真剣勝負を邪魔する奴は豚に蹴られて死んじまえ。
 とかぶつぶつ愚痴ってますが、やっぱり無印よりは続編のが好みですね。騎士の過去回想とか落涙寸前まで行ってたぜ。ああいうのやっぱ好みなんですよ。ドイツ騎士とか、日本の侍に意味もなくシンパシー感じてしまいます。それに引き換えレイジングハートとかは、負けたら強い武器くっつけようぜとかお前ら即ドーピングかよさすがアメ公だなファック的心情になってしまいます。いえ別に深い意味はないですが。まあだからこそガチバトルが見たかったって事なんですが、うーんまあ一応魔法少女ものだしなあ。ここいらが限界でしょうか。フラストレーションの一因として、カズマさんみたいなバトルマニアがいなかったというのも挙げられたりします。もっとバトルに対して肯定的な奴がいてもよかったよなー、とは思うんですが、でもそれは対象年齢的にアウトなわけですしね。なかなか上手くいかないもんです。
 あとチンポ君マジで出番なかったりとか、クロノ君相変わらず1ミクロンも空気読めてねえなとか、仮面の男確実に親父だろうと考えてたら思いっきり外したりとか、概ねそんな感じです。どうにもひとつに入れ込みすぎると愚痴っぽくなっていけないな……。ともあれ中々、というか予想以上に楽しめました。3期はまあ、どうだろうなあ。相変わらずなのははSなんだろうけどさ。色々と。