漫画

 そろそろ今年を振り返ろうか、というわけでちょっと整理してます。ここでミクシイの方で鳥さんとかが答えてたコミックバトンを今年限定でやってみようかと思ってたんですが、印象深い5冊が選べなかったので断念。いやー今年はあんまり読んでないなと思ったら微妙に読んでましたね。とりあえず筆頭はスクライド。これはハマったなー。周囲には漫画版は苦手だ、という方が多かったのですが、俺はむしろ漫画版の方が名言が多かったような気がしてます。「絶対にノウ!」は「だが断る」と並ぶ否定のトップだと確信していますし、「あるのか……?」「なくても見つけ出す!」や「分かるか!」「和姦ねえ!」「だったら分かれ!」のシャウトには魂が踊りました。他にも「道理を無理で押し通す!」「俺の命をBETして――」など熱い系から「女泣き!?」などのネタ系まで素敵なセリフ揃い。また各話タイトルも「高速VS巧速」や「喧嘩祭」など男の血を煮え滾らせるものでした。チャンピオン系はほんと、ハマるときは異様にハマるので困ったものです。覚悟のススメと並んで、男の必読書であることには違いないでしょう。俺限定でな。最近のチャンピオンなら「私は加護女」に期待です。絵が凄く好みだし、あの妙な理不尽さがいいですね。地獄少女なんかとはケタ違いだぜ。これ流行って欲しいけどどうなんだろうなー。
 で、もて王。もう何年も前から知ってる気さえするエロリップも今年登場なんだよなー。未だにヤツの登場話は笑えます。その次の「楽しか―」もね。ていうかもて王は基本的にネタ切れなんですけど、こりゃ本格的に危ないかと思い出すあたりで、あのコート証明落下事件とか、伝説の人気投票とかそういうの出してくれるんで素敵です。荒木先生とのコラボも達成できたし、今年でかなり大先生は躍進したなという感じでしょうか。ジャンプなら、ワンピースのロビン関連、アイシールド神竜寺戦、ネウロのHAL編などがやはり印象的でした。あとは21世紀の漫画とは思えないTO−LOVEるやみえるひとの最期も忘れられないものになる、のかなあ。もうみえるひとってかなり忘れられてる気がして無念です。パラノイドサーカス編とかよかったと思うんだけどなあ。ひめのんの後半の影の薄さはアレですけども。あとはまあさようならブリーチ&ナルトってくらいかな。でもハンター早く復帰しないかなあ。コムギのあたりとか素でヤバかった、というかあれは去年だっけ。テニスは、もうね。テニス部の俺としましてはあれですよ。結構普通の人が笑うところでも、例えばミスフルで猿野がマウンドに脱糞をかましたときの球児(not藤川)のように嫌悪感が先立つことが多かったんですが、なんつーか最近はもう駄目です。素で笑ってます。まさにレイプされすぎて感じちゃうっな気分。くやしい……でも……ヒャッハー! でもそろそろ終わってねテニス。来年はP2やユンボルが頑張ってくれるといいな。
 完結した漫画だったらハチミツとクローバーとKYOかなあ。この二つ並べるなよファックと言われそうですが、俺はどっちも同じくらい好きです。KYOもかなり早い段階から読んでたからなあ。ハチミツとクローバーの最終巻は見事でした。なんかあのシーンで普通にドラマチックが脳内に流れたんですよね。あれとアニメEDのワルツは、実はかなりはまってた曲だったのかなと思います。羽海野さんもブーメラン影響受けたのかな、とか感じてしまいました。つーか最終巻はあのアンキパンがズルいんだけどね。ラストでグっときてぼんやりと続き読んでたらあの爆弾だからなあ。参りました。微妙に不満点もあったんですが(先生の恋愛オチではぐ関連をシメたのがなー。いやこれは悪いクセではあるんですが)、あれで全部吹っ飛びましたよ。上手く終わらせてくれて、普通に21世紀一桁を代表する少女漫画になるんじゃないかなーとか思ってます。あんまりこういう褒め方もあれだけどね。ってそういや日露戦争物語が終わったのも今年だっけ。あれも10巻くらいまでは相当いいんだけどなあ。かなりの無念指数。
 勢いでDMCハチワンダイバー日本沈没DMCは説明不要。ハチワンも無用。ていうかハチワンダイバーはいつ頃評価されるのかなあ、ともう将来的に大勢に評価されることを前提で考えてます。面白いもんあれ。特におっぱい編とか危なかった。あの主人公とヒロイン最高ですよ。ヤンジャンを待ち望む日が来るとは正直思ってませんでした。このテンションを落とさず頑張って欲しいところ。日本沈没はほんとに凄い。ビル編なんて毎週それ読むために生きてたし、日本海溝編も色々なヤバさが紙面から伝わってきて、海底調査時や人形が出るところ、浮上の瞬間とかほんとゾクゾクしました。最近だと「デラさんなんだろ……?」で涙腺崩壊寸前。はやく古本屋で買いたいです。そして何の脈絡もなくゴートゥDMC! ゴートゥDMC! SATSUGAIせよ!
 多分感動NO.1は、ハチミツとクローバーでもスクライドでもなくパンプキンシザーズの4,5巻連続立ち読みのときだと思います。ガチで泣いたしね立ち読みで。あれはズルいよ。ちょうどヘルシング8巻発売と同時期に読んだんですよ。そっちだってかなりのテンションだったのに、なんか普通に吹っ飛んじゃったからなあ。少尉のひとつひとつのセリフにもう鳥肌が止まらない。特に決闘に賭けるもので「誇りを」って言った瞬間マジで俺は身体をくの字に折り曲げました。俺こういうの弱いんですよ。他にも笑止! やら姉たちのセリフやら飛ばす飛ばす。たまんないね。心の殿堂入りを果たしてくれました。皇国の守護者も多分このあたりの面白さだと思うんですけど、まだ1巻しか読めてないからなあ。早いとこ最新刊まで読みたいものです。1巻の時点ではほぼ文句なしでした、けども真面目な無能の我が身としてはちょっと辛かったかな。まあそれもいいところなんですけども。ガッシュも素晴らしい。あの崩れた、必死さが伝わってくる表情には毎回震えが来ます。バリーなんてカッコよすぎだと思いますよ。カッコいいといえばチェリッシュも来てた。そんで極めつけはロデュウですよ。ノーモーションであそこまで震えさせてくれるとは思っても見ませんでした。いい表情でした。やられましたよ。やっぱ少年漫画はああじゃないとね。
 番外でSEEDデスティニージエッジとボンボン版。これも語りまくってるので今更言うことはないんですが、いやもう本当に頑張ってたんですよ。あんだけの駄目原作から良くぞここまでってくらいに這い上がってくれました。ジエッジは後半投げたとはいえ、そこまでのアスラン、シン君やハイネ、ミーアの描写は見事の一言。特に脱走までのアスランには愛情篭ってました。ハイネとの友情やシン君との上司部下の関係、また旧友の行動に戸惑う心情など、アニメとは比べ物にならないくらい良い出来だったと思います。ミーア死ぬシーンも思い切り変えただけに、普通の感動シーンに仕上がってました。ていうかこれを普通にアニメでやってくれたら……、いや多くは言いますまい。とにかく努力を買います。今月号はつまんなかったけど。通称「すべてのメディアでハイネの死に様が一番かっこいい」ボンボン版もナイスでした。ちゃんとした思想を持って戦い抜いたシン君は勿論ですが、いらないところバッサリ切って、普通なら尻切れトンボになるところが逆に破綻なく纏まっているのが素敵です。まあ駄目原作のせいですけどねこれも。アニメ原作系なら、種への思い入れ込みでこの2つが頭1つ抜けてるかなあ。舞乙は惜しかったですね。やっぱ舞衣はラスボスにすべきだったと思います。あの存在感は並じゃなかった。正直フリーザ様くらいには怖かったです。
 えろ系ではやっぱ少女セクトかなあ。ていうか発売が今年の4月だったってだけで本編そのものはかなり前に読んでたんですが、やはりファンとしてはこれを入れておきたいな。なんせ書き足しが半端なかった。一生ついていこうって思いましたよ。とりあえず内藤ちゃんヒャッホー! あと百合系だと「魔狩人の血族 草薙ミコト」というアレなタイトルの漫画が素晴らしかった。表題作でなく、その中の前編18、後編20ページの短編なんですけど、個人的にこれぞ百合、という話でもうほんと驚きましたよ。普通の女の子がうっかり女の子をすきになってしまったせいで泥沼、というのをまさに体言したような感じで、もう切なくて切なくて。運命を変えるほどの恋ってのも、こういうのを読むと信じていいかなって思えますね。これで100円は安かった。まったく無名の漫画にこれほどのものが潜んでいるという事実が、やはり古本屋めぐりの大きな原動力になります。同時期に購入したセーラームーンのアンソロジーで「ソフトジュネ」という単語を見つけたときもめっさときめいたしね。発行年93ねんだぜYEAH! とまれ、この作者の最近の「LOVE LETTER」もかなりいい百合えろ漫画でした。けどノムには不評だったんだよなー。どうなんだろ。あとぢだま某の「Super Love Potion」もよかったかな。そんな面白くはないですけど、やっぱ全編百合だし、このふわりとした絵は萌えるからね。趣味の一冊かも。あとはそうだな。えろ漫画総括はノムとシャーリーのケツマンコンビあたりにやってほしいところです。紺野あずれよりも松本英よりも、俺はめいびいのネタ(?)やオノメシンの肉体が好きなんだよ。
 4コマ系はネタがマニアックなので省略。東京眼鏡愛してるくらいで。
 なんか軽く纏めるつもりがえらい長くなりました。反省。でもこうやってみると少女漫画系はほとんど読んでないなあ。ホスト部さくらんくらいか。うーんいかんぜ、とは言ってもあんま話題になんないしなあ。7SEEDSは完結待ちなのであれですけど。ってはやくからくりサーカス読まないと。あと皇国の守護者。つーか書き漏らしも多いんだろうなあ。それがちょっと残念ではありますが、まあ年末のまとめなんてこんなもんだわな。まだまだ面白い漫画が多くて、どれだけ精神状態がアレでもロマンティックは止まりません、ということで。