当方に迎撃の用意あり。覚悟完了!!

 ようやく「リングにかけろ」のアニメDVD最終巻をレンタルしてきました。やはりネギまを読んだ直後では、「男分」の不足は否めません。炸裂する車田節に、熱く交わされる拳。正直、原作での竜児VS河合は結構地味だなと思ってたんですよ。その印象が、軽くアニメで吹き飛ばされました。このアニメを作った人は、確実に「リングにかけろ」という作品を知り尽くしていると思います。参った。最高ですよこれ。汗をかかない奴なんていないはずだ。演出も素晴らしい。
 竜児のラッシュに怯える河合。人生初めての挫折。なんか豪華なピアノBGMと、短時間で15回ぐらいの「姉さん!」シャウト。そして唐突に挫折を乗り越え、河合覚醒。覚醒後の河合はほんと凄い。パピヨンに勝てるぐらいの人間離れした動きと、当たったらロンドンまで吹っ飛びそうなブロー。まあスーパースター・剣崎ならヴェクター程度なら瞬殺なんですが、テンションだけならそれに匹敵です。河合は竜児相手にアリーヴェデルチ(上に持ち上げてアリアリラッシュ!)やってるし。ブーメランをもかわされ、成す術のない竜児。河合の必殺ジェットアッパーリングアウト寸前! 自分の体を犠牲にして竜児を助ける石松! 強敵との思い出が駆け巡り、竜児復活。さらにギリギリの体でリングに復帰。この少年漫画っぽさはほんとタマランですよ。ぶつかり合う河合と竜児。炸裂する車田ポエム! 踏みとどまる足! そして最終局面。お互いがお互いを認め合い、放たれる必殺ブロー。あの指三本立てるポーズは謎でしたが、なるほどダブルの「W」だったのか! ダブルブーメラン!! 金色に光るリング!! 吹っ飛んだのは河合武士! 千切れるロープ!! 勝利!! 涙!! 田舎で待つ母!! そして強敵(とも)との固い握手!! いやあ、ほんと素晴らしい。見事でした。その後もシャフトのインチキイングリッシュ(子安すげーな)や、蘇る剣崎イズムなどの見所はありましたが、やはりクライマックスはあの握手のシーンでしょう。初めは竜児を見下し、挫折を乗り越えてからも竜児を「井の中の蛙」としか見なかった河合が、最終局面では「心から思う。僕は君に勝ちたい!」ですよ。この成長が見れただけでも僕は満足です。自信を持って言えます。「リングにかけろ」は、まったく素晴らしいアニメだった、と。Take my soul forever!!