敗北は切ない

 見ました。タカラの缶チューハイを二本ほど胃に流し込んで、こう盗んだバイクで走り出したくなるような気分です。切ない。なんかこう、ようやく「俺たちは負けたんだなあ」って気分になった気がします。最後のラクスの停戦呼びかけとか、素でヘコみました。ザフトに従う以外の道はないもんなあ。兵士の顔見てるとほんと切なかった。
 本来なら50話になるはずだった、あの無茶な最終話の再構成たる今回のSPだったわけですが、映像は非常に綺麗だったと思います。OPはまあ、なんだろう、うーん単体女優AVの序盤30分みたいな感じでしたけども、ケミでなくヴェステージだったわけで、まあちょっとはマシになったかなみたいな。ディアッカが一発食らったり、アーサーの「艦長!」が聞けたりと、ああ、これが本来の最終回なんだなあ、などと感慨深かったです。
 うーむ言葉にしづらいなあ。ただ切ないと言いますか。やっぱり議長、艦長、レイの心中は意味が分からない。今回でさらにわかんなくなったかな。前回の大詰めでカガリに「生きる方が戦いだ!」とシャウトされたアスランが、レイをほっといてスタスタ行っちゃうのはちょっとどうなんだろうと思ってしまうわけです。ていうかアスラン来た意味ってなんなんだろう。俺はあーこれでレイ助かるのかなーとかちょっと嬉しかったんですけどね。最低でもアスランが議長を撃ってくれるのかなとか思って、これでセイバー受け取ったあたりの会話の伏線消化すんのかなーとか。ただキラとツーショットしただけなのね。なんだかな。レイもなあ。キラの言葉で開眼するのはどう考えても厳しい。シン君とかルナとかメイリンとか、ザフトの同期連中と過ごした時間てのは彼にとってまったく意味のないものだったんだろうか、とか考えるとやはり切ないわけです。艦長の息子のこととかね。
 ラクスがプラント議長でイザークがその片腕か……。彼は晩節を汚しましたね。そういえば、はじめの方はオーブ側が押されてるという感じの描写でしたけど、結局AAもエターナルもほとんど被弾してないし、主力三機が余裕のよっちゃんなので緊迫感が皆無でした。ていうかドムうぜえ。素でウザかった。シン君がオーブ撃つのは駄目なのに彼らがザフト兵撃つのはオールオッケーだもんなあ。切ない。そんなもんですけどね、シン君たちは負けたわけですから。敗北は辛いものです、常に。
 うーんやっぱ上手く纏まんないなあ。また後日と言うことにします。でも、無性に切ないんですよね。どう言えばいいかな。俺が宇宙人側で、この作戦が失敗したら種族が全滅しちゃうぐらいのテンパった状況を仮定しての、インディペンデンス・デイのラストシーンを見たような気分かなあ。あー一日で作られたコンピューターウイルスで俺ら全滅なのね。USAって凄いねーみたいな。なんか違う気もしますがそんな感じっぽいです。そんな切なさです。うーん。なんであの舞HiMEのが数段マシに見えるんだろう……。