ガンダムSEEDデスティニー

 例によって感想サイトを見て回ってるんですが、やはりというか当然というか、もうほとんどは酷評な最終回。僕としても、しばらくメールに反応できないくらいキッツイ話でした。おかげで胃が痛くなった。構成、演出、結末どれをとってもアレだからなあ。最後の旧メン勢揃いでもっそい脱力しましたよ。アカツキストフリジャスティスに、AAもエターナルも無傷。ていうかザフト瞬殺泣きそう。ある意味ジェネシスより危ないオーブ軍ですが、これもひとつの戦略なのかもしれません。議長に世界をある程度纏めさせた上で、テロによるクーデター。一気に武力でもってプラント中枢を掌握できれば、ここからオーブ中心の世界秩序とか作れるのかもしれません。実はこれがカガリのシナリオだったんです。とかね。さすがに苦しいか。
 過去の日記を見返してみると、自分がほんとにデス種を毎週楽しみにしてたってことが分かります。少なくとも30話以降はほんとに楽しみでした。人生の一番の楽しみだった。そのしょっぱさはとりあえず置いといて、やはり恩があるので、自分なりに最終回の良かった点とか上げて行きたいと思います。ちょっとしんどいですけど。
 個人的な好みですが、最後の抱き合うシン君&ルナ、MSの残骸と月、そして沈み行くメサイアって絵はかなりいいなと感じました。すぐに酸素なくなって死ぬんじゃないの、とは思いますが、思いますがそれはちょっと脇にどけて。やはり「救世主」によって与えられた「運命」を打ち砕いた(もしくは救いが打ち砕かれた、という失望)、という印象を受け取るにはベストの構図だったと思います。シン君とルナの慟哭にしても、信じてた、または信じようとしたものすべてが失われ、しかもその場所が荒涼とした月面というシチュエーションで、とても心に響いてくる。その寂しい風景はまさに「世界の果て」と呼ぶにふさわしく、それはそれで僕好みでもあります。ただ、やはりシン君とルナの今後はあまり想像したくないですね。普通に犯罪者扱いされそうだし。そういえばヴィーノとヨウランは無事だっただろうか。
 あと、ステラの裸がいいです。いや違う。ステラとシン君の魂の交流シーンはよかったと思います。やたらと昨日と明日を強調してるステラですけど、それでようやくステラが救われてたって事が分かる。「昨日」も「明日」も、記憶を操作されていたエクステンデッドのステラにはなかったものです。それをシン君との出会いを通じて見つけることが出来た、と。昨日、たる思い出と、未来、たる希望。ステラはそれを手に入れられてたんだな、というわけですよ。まあ、アスランのバカヤローからステラエピソードは、普通なら多分40話前半あたりでやることだと思うんですけどねバカヤロー。入れるならもっとルナを絡ませればよかったのに。まあでも、明日にはシンに会える、って言葉はある意味ステラらしいのでいいのかもしれません。未来とかそういうのじゃなく、ステラ自身の希望、ってあたりに繋がってくる単語なんでしょうし。ってほんと必死だな俺。
 レイ心変わり早すぎとか、覚悟決めたわりに議長も撃てずタリア艦長もレイも助けようとしない(少なくともレイは助けないと駄目だろ)キラとか、ていうか止めろよアーサーとか、その辺りは僕が言わずとも他で言われていることでしょう。というわけで感想はひとまずここで。あとで秘密裏に纏めてるかも。
 来週から何を楽しみに生きようかな……。