ハウル

 で、見てきました。クソ寒いハーバーに寄った目的です。今日は1000円の日だし、多分人も少ないだろうなあということで。実際劇場の10分の1ぐらいしか入ってませんでした。でもなぜか両隣がカップルでした。どっちも大学生っぽかったな。ジブリ千と千尋ナウシカしか見てない右隣のカップルに、直前に買ってたふたなり漫画でも見せ付けてある意味で一生忘れられない日にしてやろうかとも思いましたが、さすがに劇場なので自重しました。汚すわけにはいかないし。

 感想。ネタバレありなんで、見てない方はここまで。
 というか、別にそんなネタバレ気にする必要もないか。ストーリーって言っても、ハウル好きな人ってストーリー好きじゃなさそうだし。むしろシーンは死ぬほど綺麗だったんですけど。冒頭の空飛ぶとことか、湖(というか小海?)を見渡すとことか。そういうのは綺麗だし好きなんですけど。うーん。
 色々と不明確なところが多すぎたかも。特にハウルのキャラ。ソフィー自身が理解する頃には既にラストだったわけで、ハウルがなんなのかはまだ全然掴めてません。過去のところで出会ったソフィーをずっと追っかけてた、でいいのかなあ。俺はそう思ったんですけど、だとすれば切なくなる下地の掘り下げが足りないと思う。「守るものを見つけた」あたりは好きなんですけどね。ソフィーに会うためだけに逃げ続けたっていうんなら。つーか見当違いだったら俺ただの妄想君か。でも、これだと呪いの正体「好きな人と同じ気持ちになる(むしろ同調する?)→若返る」あたりで説明つきそうな気がする。あのバアさん恋以外考えてないし。気のせいか。
 ここまで見たあとに何も残らないジブリって初めてかもしれない。テーマ不明だし。キス最高YEAH、ってことでもないだろうし。というか、「ハウルを愛してるもの」と「このくだらない戦争を終わりにしましょう」と「カブ案山子の正体」の3連コンボは勘弁して欲しいなと。俺先週見逃したっけ、って気分になりましたよ。「戦争〜」はビビった。あのバアさん、ハウルとは逆の意味ですげえ信念あって、だからこそ戦争やってるんだと思ってたら。いやー、あそこまでボッコボコに民家に爆弾バラまいてねえ。カブも驚いた。あれには隣のカップルも失笑してたような。それはねえだろ、と。意図があるんなら、正直聞いてみたいです。ちょっと西洋風にしすぎたのかな。
 うーむ。ここまで語りたくならないジブリも珍しいというか。俺、もののけと千は映画館に見に行ったんですよ。で。もののけは学生証忘れて1800円払ったけど、別にいいかなって思えたんです。千は学割で行きましたけど、帰りにもう一回金とられても惜しくないと思いました。そしてハウルは、映画の日に1000円で見て、すげえ安心したんです。これに1500円払わなくて良かったなー、と。そう思えるのがとても嫌なのですが。



 ではこの辺で。インビジブルの橘マトノ女史の感想読んできます。あまりにヤバかったら消そう。そして何事もなかったかのようにパクるのさ。