ピップパップギー!!

何度も何度も思ってきたことなのですが、昨日も思ってしまいました。『やっぱり漫画ってすばらしい』 本当に、日本に生まれてよかったなあ、と心から思いました。
 大島弓子氏『綿の国星』。最高です。「すげえ、この人神だ。すげえ」と何度も何度も感じました。いやほんとに名作ですよ。やっぱ昭和24年組は一味違いました。
 俺は猫のみならず、動物ってあんまり好きじゃないんですよ。だからこの漫画も、かなりナナメに読み始めたんです。猫の漫画なんて、どうせあれだろ。ちびとぼくみたいなかんじなんだろ。みたいな。
 5ページでノックダウン食らいました。猫最高です。
 言葉で言い表すこととか不可能なんです。チビのセリフの一つ一つが胸に食い込んできて、絵の美しさ(あえて美しさ)が、目を通じて脳を優しく撫でる。非常に少女漫画らしい少女漫画なのです。短編連作としては、蟲師や死と彼女とぼくの上を行ってしまう完成度。なんでこれ読んでなかったんだろう、と何度も思いました。
 いやあ……。一目ぼれに近いのかも。



 正直、猫好きな方は読むべきだと思います。綿の国星。猫嫌いだった僕がこうなったのなら、猫好きにはどれほどのダメージが来るのか。ぽーさんには読んでほしいなあ。
 デジキャラット好きな人には死んでも読んで欲しくないですが。