ヒューマン・コミュニケイション

 というわけでぽーさんに借りていた『鉄コミュニケイション』を読みました。う〜んなるほど、これが高名な秋山瑞人氏か。と唸ってしまうほど面白かったです。
 例えば、ホラーを見るときに期待する面白さがあります。その意味で、『こういう感動をするぞ』と身構えていたところにその通りの直球を放り込まれた感じでした。そして、僕はこういうファンタジーには物凄く弱いんですよね。『最後のあの日の最後のあの夜』こういう文にも弱い。というか、そういうのの出し方が物凄く上手い。全然わざとらしくなくて、痛々しくなくて。
 まあ、ここで色々とロボットとかについて書いちゃうと、また沙耶の唄みたいなことになっちゃうんでアレなのですがw あーでも、なるほど、なるほど、ということで。
 ただ、確かに僕の体のどこかのコップはいっぱいになったんですが、新しいコップの発見には至りませんでした。もちろん、だからどうした、ということもなく僕は『鉄コミュニケイション』が大好きなのですが。ラストの爽やかさに、鳥肌が立つぐらいには。