アウターゾーン


 帰りの電車で、大阪辺りから女子高生が二人僕の席の近くに座ってきました。4人がけの席なので会話は筒抜け。と言っても僕は眠かったので、普通に寝ようとしてました。すると、ある言葉が耳に飛び込んできました。



「でもな。あたしは本気やねんよ」
「ストーカーと思われても、でも好きやから」
「女同士で変ってのは分かってるけど、でもな」
「女子高やからとちゃうって」




 …………。
 まさかリアル百合に遭遇するとは思ってませんでした。めちゃめちゃ深刻そうに話す二人に、僕は目を開けることも出来ず。まあなんと言うか、マリ見てがドキュマンタリーだったら面白いなあ、とか。
  
 問題は、顔があまりアレだったってことで。