おにぎりの具が木星だったからちょっとびっくり

 まあ、僕はいわゆる浪人を経験したわけです。なので、単純計算で普通の人の2倍ぐらいは模試を受けていることになります。特にセンター模試は、公民、地理歴史、数学1,2、国語、英語、理科1,2、とすべて受験したので、1日朝から晩までのヤバいメニューでした。最初の倫理は朝8時ごろから始まりましたし、最後の理科(物理のことが多かったですが)を受けるのは夜の8時ごろでした。
 確か9月ごろだったと思います。僕がヘトヘトになって物理をやり終え、ぐでーと机に頭を置いた時。たいてい国公立文型は理科は1教科なので、ほとんど席はカラです。あまりキョロキョロしてもカンニングにはならない状況。隣の人はどーかなー、とか出来心で思って、机に置いていた頭を横にしてみたんです。
 彼は机に突っ伏すような感じで、体を思い切り丸めていました。そして右手を体の中心部辺りに置いて、かたかたと貧乏ゆすりに似た運動をしているのです。
 その光景に、僕の頭は数瞬フリーズしました。バ〜ラが咲いた〜バ〜ラが咲いた〜。リカイフノウリカイフノウ。イタチがポンと出ましたぜ奥さん。



 試験会場でエレクトしてんじゃねえよと。ええ加減にせえやと。まあ、なんとかそっちを見ないようにしながら叫び続けたわけで。なんか試験終了までがいやに長かったように思えました。古本屋でエロ本片手に抜くのとはレベルが違いますから。いや、マックスとマキシマムぐらいの差なんですけど。



 そんなことを、大学で八岐さんのSS『温泉卓球』の新作を読みながら思い出しましたとさ。オチがそれかよ。