映画

 今日は二つ借りてきたビデオ見ました。北野武監督『HANA−BI』と、石井竜也監督、岩井俊二原作の『ACRI』です。
 『HANA−BI』はもう、ラストが凄かったです。なんというか、確かにアオリ文句はダテじゃなかった。乾いた空に響く銃声は、本気で寒気がしました。暴力を徹底的に嫌うPTAに教育を任せちゃいけませんよ。静けさとハードの対比は、それがなくちゃ出来ない。
 いいとか悪いとか、そういう映画ではなかったです。ただ、何かを感じて、何かが白くなった。そんな感じです。




 対して『ACRI』はもっと単純でした。ミッシングリングにまつわる男の話。『HANA−BI』の後に見たからかもしれませんが、構成とか設定に難がある感じがしました。しかし内容が完全に僕好み。人の身である、人の身でない、そんなことを考えさせられました。
 たとえば、最近のペット騒動は僕にとっては異常に感じられます。観葉植物、機械のペット、ネットに住む動物。それは、人間が人間という魅力を失いつつあるからかもしれません。溢れかえる人間否定、地球肯定の主張。希薄になる関係性と、閉じこもる人間性。いつか人は人でなくなり、何か別のものに愛を語っている描写。宇宙で一人きりの人間が人間に絶望したら、行き着く先は何でしょう。この映画のような結末には、僕はなって欲しくないです。



 そしてようやく『東方妖々夢』インストール。あっ結構難しい……。