秀でたお美しさでございます!!

半年遅かったか、と嘆息してしまった。サラ・ウォーターズの「茨の城」を読んだからである。
昔から気になってたんですが、実際読んでみるとこれが凄く面白い。特に上巻。もう素晴らしい百合ストーリーですよ。中盤の百合ックス場面でもう、なんていうんですか、思わずばたんて本閉じて1人の部屋なのに左右を見渡すレベルで興奮しましたね。グラッツェ。でどんでん返し食らって、ヒロイン(?)視点の百合ックスはさらに凄い破壊力。布団で「ナー!」とか言いながら悶え苦しみました。モルトベネ。これは凄かった。購入決定。で下巻はちょっとね、こうなんていうか、話としてはそうなんだけど百合としてはあれやなってのが300ページくらい続くので、割とだるいんですよ。でも後半20ページでトばされるからOK。特にラスト6行の破壊力ったらないね。参りました。ちょっと笑えるオチなんだけどね。おいおいええんですかって微妙に我に返るんですが、この6行、ガツーンとアゴに一発アッパーですよ。百合好きとしてはマットに笑顔で沈みました。最高です。ガッツポーズです。裏声でハーとか言います。これですよこれ。ヴィクトリア時代の貴婦人の生活とか、ロンドンの猥雑さとかもいいんですけど、やっぱりメインは百合です。あのラストシーンは本当にお見事。読んで損はない一冊といえるでしょう。
それであれなんですが、これを原作とした韓国映画「お嬢さん」が半年前に公開されてるんですよ。韓国映画ねえ、あんまり観ないけど、まあ前の新感染がかなり良かったからちょっといってみっか、くらいのつもりであれしたんですが、いやこれがまた。最高でしたよ。この監督こっち側をわかってるね。あれだろ、下巻のミステリー展開とかいらんやろと。メイドとお嬢さんのイチャコラが見たいんだろと。この子らのラブを感じたいんだろと。その通りでございました。最高でした。いやもう、何で俺はこれをスクリーンで観られないんだろう。リバイバルやってくれたら北海道でも観に行くわってレベルですね。すげえ興奮した。お風呂でお嬢さんの口に手を突っ込んで奥歯擦る場面が素敵すぎて鼻血出るレベルですよ。百合セックスもYESだね。特に中盤のあれはヤバい。あのクンニは俺が見てきた百合AVの中でもマジでトップクラスの感動でした。まあ韓国語でお嬢さんてアガシだから、一瞬あのテニスのおっさんが浮かんでちょっと笑っちゃうんだけどね。まあそれはいいんだけども。でもこのお嬢さん相当に美人だからなあ。驚いたわ。つーかポスターが悪いよね。この絵じゃただのヤクザ映画だし、メイドがあんまり可愛くないんだよな。もっと百合を強調すればよかったのに。でもそれじゃ逆に誰も見ないか。でもこの設定でこんな濃厚な百合世界が展開されるとはほんと意外でありましたね。そりゃちょっとね、日本人にはなさそうじゃないですか。西洋スーツで車座になって、片言の官能小説聞いてうっとりなるって趣味はね。あれはヴィクトリア朝のイギリスの田舎だから生きてくる設定ですからね。でもそれを戦前の韓国って舞台にしたところで、ああなるほどちょっと勘違いしちゃってるんだなって感じられるのでOKです。そうなると片言の日本語も気にならなくなってくるのが不思議。まあ本命は百合だからね。お嬢さんとメイドが育む百合です。それがいいんです。最後の百合セックスはちょっと何やってんねん君らってなっちゃったけど幸せだからいいんです。確かにそれを見たかったわけだよ。秀でたお百合でございました。というわけで、あっという間の二時間ちょいですよ。幸福!!